きのくに散策
第七回 天下人に咬みついたきのくにの猛者達
イメージは根来寺多宝塔
もう十数年も前になりますが、「信長の野望」なるシミュレーションゲームがありました。当時結構人気のゲームソフトで、いくつかのシリーズも出ましたので、ご存知の方も多いと思いますが、このゲームの中で、我が紀州は「鈴木佐太夫」なる大名の下、最初からかなりの数の鉄砲を保有していて、「鈴木重朝・重秀」という結構戦闘力の高い武将が居る国という設定になっていました。その時、こんな人物本当に居たンやろうか?と思っていたら、鈴木重朝というのは、どうやら伝説の人、「雑賀孫市」らしい?ということを誰かから聞き、なんとなく「そうやったンか!」と納得したものでした。 戦国時代、「雑賀孫市」なる豪傑が鉄砲隊を率いて信長に挑んだことや、根来寺の僧兵のこと、あるいは、本願寺の僧が雑賀崎の洞窟にかくまわれた話や、太田城の水攻めの話など、子供のころから断片的には聞いていましたが、それらのことが何故起こったのか、あるいはどういった流れで、どう結びついているのか、となると、まるで?????です。それなら戦国の世の、我がきのくにがどうなっていたのか、一度訪ねてみる事としました。 ![]() 鉄砲伝来と根来・雑賀
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